国民民主党が、2020年9月の現在の形での結党以来、初めて東京都議会で議席を獲得した。
玉木雄一郎代表は「都議選は完全なるチャレンジャー。議席獲得を目指す戦い」と述べており、文字通り「悲願達成」となった。今回は新人17人を含めた18人を公認し、玉木氏ら党幹部が連日応援で都内を駆け回り、党を挙げた選挙戦を展開した。
選挙戦では、国政でも訴えるキャッチフレーズの東京版「都民の手取りを増やす。」を打ち出した。礒崎哲史都連会長は「首都東京の都議会にメンバーがまったくいないのは、政策実現の上で重要なパーツがそろっていないことになる」と述べ、「会派として活動していく意味で5議席を目標にしたい。あとは、条例の独自提案ができる11議席という数字も、ターゲットにすべき数字の1つ」と目標議席に触れていた。
国民民主は昨年の衆院選で議席を4倍増とする大躍進をみせ、今回、首都東京でも同様のシナリオを描いていた。都政関係者の間でも当初は「大躍進」の見通しがあったが、7月の参院選比例代表への元国会議員4人の擁立をめぐり、党への批判が殺到。それまで上昇傾向だった政党支持率も、下落に転じた。
そのうちの1人、山尾志桜里元衆院議員について、山尾氏が過去の不倫疑惑について十分に説明しなかった記者会見の翌日に党が公認見送りを発表し、その翌日に山尾氏が党の対応を批判する声明を発表。都議選告示はその翌日で、「山尾ショック」ともいわれた混乱によるダメージを背負ったまま選挙戦に入る、最悪の展開となっていた。
それでも、前回都議選で4人を擁立して議席を獲得できなかったことを考えると、「着実な1歩だ」(関係者)。玉木氏は、街頭演説で「今の政治を東京から変えていきたい。だから都議会に議席を得るのは不可欠なんです」と述べ、支持を訴え続けた。党は都議選での議席獲得を踏まえ、新人2人を擁立する参院選東京選挙区でも、議席獲得を目指す。【中山知子】

