藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第1局が6日、愛知県小牧市「合掌レストラン大蔵」で行われた。5日午前9時からの2日制で始まった対局は同日午後2時23分、同一局面が4回出現する千日手が成立。先手後手を入れ替えての指し直し局は、後手の藤井が終盤の激しい寄せ合いを制し、6連覇に向けて好スタートを切った。第2局は15、16日、神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。
◇ ◇ ◇
永瀬が競り合いから後退した。お互いに「詰む」「詰まない」をしっかり読み合わなければいけない終盤、藤井の底力に屈した。「千日手にするつもりではなかった」という。指し直し局も中~終盤は、「判断は難しいが、楽しみはあると思いました」と話す。攻防自在に進めていく展開で、「違う順を選べばよかった。終盤で難しい順を拾いきれなかった」と悔やんだ。
名人戦第4局(5月17、18日、大分県宇佐市)、同第5局(5月29、30日、茨城県古河市)に続いて3局連続での千日手指し直し。「千日手上等」の永瀬にとっては、むしろ1局でも多く研究仲間の藤井に実戦で教えてもらえる、またとない機会ではあったが、「2日制の経験値の差」を最後の最後でまたしても痛感させられた。
「絶対王者」との頂上対決は、渡辺明九段と並びトップタイの6回目。今年開催された王将戦、名人戦、今回と2日制7番勝負にすべて挑戦している。過去2回は序盤からの3連敗が響き、敗退した。今回は差を縮めたい。真価が問われるシリーズになる。

