参政党の神谷宗幣代表は20日、テレビ朝日の参院選特番に生出演し、自身の発言をめぐってキャスターを務めた大越健介氏と意見をぶつけ合う場面があった。 開票が進む中、番組に生出演した神谷氏に、大越キャスターは、公示日の第一声で神谷氏が「高齢の女性は子どもを産めない」などと発言し、反発を招いたことに言及。「『人口維持には若い女性に子どもを産みたいという社会状況をつくらないといけないが、働け、働けとやりすぎた』と。なぜ反発を招いたと思いますか」と問うた。
これに対し神谷氏は「それが正しいと思い込んでいる人が結構いたからではないでしょうか。私は訂正する気も、謝罪する気もなくて、当たり前のことを問題提起したつもりなので、国会でも引き続き同じテーマで訴えたい」と、持論を曲げない構えを示した。
これに対し、大越氏は「当たり前と言われたが、これは私の見立てだが、女性は子どもを産んで、家に入って、子育てに専念すべきだという固定観念に縛られているのではないかというふうにも聞こえました」と反論。神谷氏は「私は何回も(そうではないと)否定しているし、私の妻も働いている。男性が家庭に入ることも全然オッケーで、その辺はニュートラル。男尊女卑的というのは語弊があると思うし、イメージがつくられていると思う」と、さらに反論した。
大越氏は「取り消しも謝罪もされない。(受け手が)正しく理解されないのであれば、もうすこし説明が必要なのではないか」と指摘。これに神谷氏が何か答えようとしたが、大越氏は質問をやめず「心の領域に入る問題なので、政治家が『高齢の女性は子どもを産めない。働け、働けとやり過ぎた』というのは、あなたのおっしゃる『切り取り』かも知れないが」と、強い調子で言葉を続けた。「そのメッセージはネガティブに響いて、時によってある人を傷つけるかもしれない」と述べたが、これに神谷氏は「何を言っても傷つく人はいますね。子どもが生まれてめでたいと思う人がいれば、自分はなかなか授からない人だと素直に喜べない。(日本の人口)1億2000万人すべての人の気持ちに寄り添っていると、何も言えなくなる。ある程度、リスクも覚悟の上で発言していく必要がある」と、訴えた。
大越氏は、「政治家の発言は、そうしたリスクも配慮して発言をしていくことも大事なのではないか」と述べたが、神谷氏は「配慮しすぎて、政治家の発言が削られて何を言っているか分からない、というところに国民は不満を持っている。反発があっても、高齢女性を差別する意思は私にはまったくないし、生物学的に高齢になったら女性は子どもを産めなくなるし、男性は子どもを産めない。そういうことを説明しただけで、『傷つく』と言われても困ってしまう」と応じ、双方の意見は、どこまでもかみ合わなかった。

