東京都の小池百合子知事は29日の定例会見で、令和7年度の「東京都名誉都民」候補者を選定したと発表した。草笛光子(91)、映画字幕翻訳家の戸田奈津子さん(89)、東京商工会議所名誉会頭の三村明夫氏(84)の3人。

小池氏は3人の選定理由に言及。「草笛さんは、とてもすてきな日本のミュージカル界の草分け的な存在。数々の舞台、映画、テレビドラマと多方面で活躍をされてこられた。近年ですと、映画で『九十歳。何がめでたい』で初めての単独主演を務めておられる。日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞されるなど、今なお第一線で活躍を続けておられます」と述べた。

戸田さんについては、「字幕翻訳家として第一人者でいらっしゃる。数々の海外映画の字幕翻訳を通して、多くの人々に、この作品の魅力を伝えてこられた」とした上で、今年5月、都庁都民広場で主演のトム・クルーズを招いて行われた「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」のジャパンプレミアに言及。「トム・クルーズさんも、とても戸田さんのことを信頼しておられるなというのを、おふたりが話しておられるのを横で見ていてつくづく感じた。ハリウッドスターの通訳も務められて、日本と海外のかけ橋としての役割を担ってこられたと思います」と語った。三村氏については「長年にわたり、鉄鋼業界の発展に寄与されてこられた。日本商工会議所、東京商工会議所の会頭として中小企業の活性化、地域創生、エネルギー関連など幅広い政策の提言、推進に尽力されてこられた」と紹介した。

今回の選定を受けて、草笛は「まもなく92歳。自由にわがままに生きる毎日を送っています。平和な東京がずっと続きますように」、戸田さんは「このような賞をいただけるとは、まさに寝耳に水の驚きでした」、三村氏は「東京の発展が日本の発展につながると考え、今後も微力ながらお役に立ちたいと思います」などと、都を通じてそれぞれコメントを発表した。

3人の選定案は9月開会予定の都議会定例会に提案され、議会の同意を得た上で顕彰される。