大阪・関西万博が13日、閉幕した。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)で158カ国・地域や国内企業が参加し、184日の会期を終えた。誘致や運営に取り組んだ大阪府の吉村洋文知事は閉会式で開幕式と同様に「ありがとう」を連呼し「またいつの日か日本で万博をやりましょう」と呼びかけた。万博おばあちゃんは「皆勤賞」を達成した。

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大阪・関西万博がついにフィナーレを迎えた。会場には朝から多くの来場者が訪れ、入場ゲート前には長蛇の列ができた。会場内には「ありがとう」「またね万博」など感謝や惜別のメッセージがあふれた。夕方には解体が予定されるシンボル・大屋根リングで最後の夕日を目に焼き付けようと、人が押し寄せたため入場制限がかかった。

半年前の開会式では工事関係者らに「ありがとう」と7回、連呼した吉村氏。この日の閉会式では来場者、ボランティア、国内外のパビリオンスタッフらに「ありがとう」と感謝。「すべての世界の皆さん、日本国民の皆さん、ありがとう」と述べ、最後は「またいつか、ここ日本で万博をやりましょう、ありがとう」と開幕式よりも1回多い8回の「ありがとう」で締めた。

関西財界からは「1970年に続く、2度目の万博を成功裏に開催できた」と評価する声が上がった。吉村氏は「開催して良かった」と強調。運営費が最大280億円の黒字となるとの見込みや2500万人超となった来場者数に「開幕前は万博はいらないとか、赤字になったらどうするってさんざん言われた。これだけ盛り上がって終えることがうれしい」と本音を漏らし、「万博を通じて世界が1つになれた」と喜んだ。

開幕前の不評から一転、「アフター万博」の行方に注目が集まる。万博会場北側には30年秋ごろの開業を目指し、国内初のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を建設中だ。跡地開発の大阪府・市の募集には民間事業者からサーキット、アリーナ、高級ホテル、世界最大級のプールなどの娯楽施設を造る提案がある。夢洲を「国際観光拠点」と位置づける吉村氏は「圧倒的な非日常空間を造りたい」と意気込む。多くの人に惜しまれながら「万博」が幕を閉じた。【松浦隆司】