日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は17日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。首相指名選挙と連立政権入りを見すえた自民党との政策協議実施をめぐり、企業・団体献金禁止を求める維新の立場について、自民党との間で溝があることを認めた上で「絶対に必要」と述べ、協議を通じて理解を求めて行く考えを示した。
一方、維新側の主張に対し、解説で出演したテレ朝政治部官邸キャップの千々岩森生記者は「企業・団体献金禁止は、自民党はたぶん、正直ベースで絶対乗れないところ」と指摘し、「最後の最後まで議論が続く場面と思う」と述べ、自民と維新の攻防を予測した。
16日に始まった自民との政策協議で、維新は12項目の政策をあげ、受け入れるよう迫った。「副首都構想」と社会保障改革は「絶対条件」とした上で、吉村氏はここにきて、国会議員全体の問題となる「議員定数削減」について突如持ち出し、臨時国会で結論を出すよう求め、要求のハードルを上げている。
企業・団体献金禁止について、16日の協議後、取材に応じた維新の藤田文武共同代表は「旗をおろすつもりはない」とした上で、自民側の回答を踏まえ、21日に迫る臨時国会召集前日の20日までに首相指名選挙や連立政権参加の判断について結論を出す方針を示している。
一方、自民は企業・団体献金について「禁止より公開」の立場。吉村氏は「かなり考え方の差があるのは、正直に言わないといけない。方向性がちょっと違う」とした上で「溝が多いのは事実ですが、政治とカネをただしていくことは絶対必要。そこで今、協議を続けている」と述べた。さらに、議員定数削減にも触れ「国会議員が腹をくくればできるんですよ。これは改革の原点。本当に難しいが、日本を変えていこうと本当に国会議員のみなさんが思うならまず、自分たちのことから。政治改革、議員定数削減をやりましょう」と呼び掛けた。
落としどころはあるのか問われると「連立しようがしまいが、(主張は)変わらない。期限を決めてどこまでできるか。政治とカネの問題の透明性を、より高めるため、どこまでできるかをしっかり詰めている」と、述べるにとどめた。
ただ、吉村氏の主張に対し、千々岩記者は「企業・団体献金禁止は自民党はたぶん、正直ベースで絶対乗れないところですね」と、厳しい見方を示した。その上で「優先順位を、どこまで(持って行くのか)。(維新が)これができなければ連立できないという優先順位がいちばん高いのは、副首都と社会保障改革と思うので、(企業・団体献金の)優先順位を下げながらまとめていくのか、ちょっと分かりませんが、ここは恐らく、最後の最後まで議論が続く場面と思う」との見立てを示した。

