富野由悠季(本名・富野喜幸)さん(84)は、宇宙を舞台に重厚な人間ドラマを描き、社会現象となった「機動戦士ガンダム」で、日本のアニメの歴史を変えた。
旭日中綬章の知らせに「アニメ監督は基本的に裏方だと感じているが、認められてうれしい。一緒に働いていたスタッフの手仕事のたまもの」と顔をほころばせた。
日本大芸術学部映画学科を卒業後、手塚治虫が創設した虫プロダクションに入社。テレビアニメ草創期から制作に携わり、「鉄腕アトム」の演出を経てフリーに。1979年に「機動戦士ガンダム」の原作者と総監督を務めたほか、「伝説巨神イデオン」など多くのアニメ作品を生み出し、ファンを魅了してきた。
目指したのは実写映画のようなドラマをアニメで描くこと。「子どもにはうそをつきたくない」と、物語や設定に必然性をもたせた作品作りを心がけてきた。「今も自宅で絵コンテを描いている」。84歳になっても自ら手を動かし続けている。

