5連覇を目指す藤井聡太竜王(名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)が佐々木勇気八段(31)の挑戦わ受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第3局が31日午前9時からの2日制で京都市右京区「総本山仁和寺」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手の藤井に対し、連敗中の後手佐々木が意表を突いた。序盤の駒組みで四間飛車として、今局の命運を託した。

藤井にとって、対振り飛車は今年の棋聖戦5番勝負で杉本和陽六段と対戦して以来となる。開幕局から三間飛車、四間飛車、中飛車と相対して3連勝した。このほか、タイトル戦での振り飛車党とは、23年叡王戦と24年王将戦の菅井竜也八段との対戦例しかない。経験の少ない戦型を前にどんな指し回しをするか。

午前10時、最初のおやつが出された。藤井は和菓子「京の実りのお裾分け」と単一品種抹茶「鳳春」、佐々木八段は「京の実りのお裾分け」、京都宇治玉露「玉兎」に、洋菓子「しっとりバナナケーキ」も頼んだ。

「京の実りのお裾分け」は、季節の生菓子をひと口サイズに仕立て、丹波栗や大納言小豆などの素材を使っている。玉露に適した茶葉として注目を集める品種の「鳳春」を使用した抹茶は、苦みとうまみが複雑に調和している。

「和洋二刀流」の佐々木が注文したバナナケーキは、バナナ含有量約50%で、バターのコクとともに濃厚な味わいが楽しめる。「玉兎」は宇治玉露の中でも渋みが少なく、甘みが強いのが特徴だ。

持ち時間は各8時間。両日ともに午後0時30分から1時間の昼食休憩。おやつは午後3時にも出される。初日は午後6時の段階で手番の側が封じ手を行い、2日目へと指し継がれる。