元テレビ朝日社員の玉川徹氏は5日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。トランプ米政権がベネズエラへの大規模軍事攻撃に踏み切り、マドゥロ大統領の拘束に踏み切ったことを強く批判するとともに、米国の軍事攻撃に対する高市早苗首相の反応に、疑問を示した。

昨年11月の国会で、高市首相が言及した台湾有事をめぐる答弁を持ち出し、「たとえば、アメリカがやったことなら日本は非難できませんと。本音でね。そういうふうに言うんだったら、こういうふうなことだから直接非難できないから、もやもやっとした言い方をします、ということなら、じゃあなんで、台湾有事の話はもやもやさせてきたものを、わざわざ言ったんですか、という」と指摘するひと幕もあった。

番組では、ベネズエラ情勢の最新情報を含め、舞台裏や米国の狙いなどを上智大の前嶋和弘教授(現代アメリカ政治外交)の解説をまじえて伝えた。

今回の事態について、玉川氏は「(米国側の)狙いがどうだとかいう話ばかりだが、狙いがどうであれ、やっていいことと悪いことがあるわけですよ。これは、完全にやっちゃ悪いことなんですよ」と、米国の対応を批判。「武力を使って他国に侵略し、そこである意味、植民地支配的なことをやる。これは完全に帝国主義じゃないですか。それは日本は認められないわけなんですよ」と述べ、「アメリカにどんな狙いがあったとしても、どんな正当化できるにしても、やっちゃいけないことをやったことだけは間違いないわけですよ」と、米国の対応は間違っているという私見を、繰り返し訴えた。

その上で「(日本)政府が、それを言えるかどうか」とも、指摘した。

高市首相は4日に更新したX(旧ツイッター)で、「我が国は、従来から、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してきました。日本政府は、こうした一貫した我が国の立場に基づき、G7や地域諸国を含む関係国と緊密に連携しつつ、引き続き邦人保護に万全を期するとともに、ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めてまいります」と記し、軍事攻撃の是非については触れなかった。

玉川氏は、高市首相の投稿を念頭に「今のところ、もやもやっとした発言しかしていませんけど、いいんですか? 日本政府はずっと、『力による現状変更は認めない』と言ってきたわけじゃないですか。これは力による現状変更ですよ、完全に。むしろ台湾有事よりひどいかも知れない」と訴え、「これに対して(高市首相は)非難しないんですか? アメリカがやったことだったら、今まで非難したようなことでも非難しないんですか?」と疑問を重ねた。

その上で「僕は、日本政府がどうするかというふうなことが、今日以降の問題としてすごく大きいと思う」と述べ、高市首相らの発言を今後注視する構えも示した。