囲碁界41年ぶりとなる、姉妹棋士のタイトル戦での対決が15日、実現した。妹の上野梨紗女流棋聖(19)に姉の上野愛咲美女流名人・女流立葵杯(24)が挑戦する、第29期ドコモ杯女流棋聖戦3番勝負第1局が神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で始まった。

両者の直接対決は姉が4勝1敗とリードしている。「タイトルは譲れない」と3連覇を目指す妹が防衛するか、「妹から奪う」と張り切る姉が4期ぶり5回目の女流棋聖復位となるか。持ち時間10分のスピーディーな早碁の対局に注目だ。

日本棋院所属同士の囲碁界の姉妹棋士は現在5組。杉内寿子(かずこ)九段(引退)・本田幸子八段(故人)・楠光子(てるこ)八段(引退)の3姉妹、三村芳織(かおり)四段・長島梢恵三段・向井千瑛六段の3姉妹と、万波佳奈四段・奈穂四段。上野姉妹、張心澄二段・心治初段といる。

このうち、過去の姉妹頂上対決は5例。いずれも杉内、本田、楠のうちの2人で争った。女流鶴聖戦では1983年(昭58)に杉内が本田、翌年楠が本田に勝った。また、女流本因坊戦では83年に楠が本田、84年に本田が楠、85年に楠が本田をそれぞれ下した。この時以来となる。

将棋界では福間香奈女流6冠と川又咲紀女流二段ら、5組の姉妹棋士がいる。こちらは姉妹によるタイトル戦での対決例はない。また、西山朋佳女流2冠の姉は、囲碁棋士で関西棋院所属の西山静佳二段。囲碁と将棋の棋士で姉妹という珍しい例でもある。