将棋の第19回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント(T)準々決勝、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)対斎藤慎太郎八段(32)戦が18日、名古屋市「ポートメッセなごや」で行われた。後手の藤井が斎藤を下し、ベスト4に進出し、3年ぶり5回目の優勝に前進した。準決勝と決勝は2月11日、大阪府高槻市「高槻城公園芸術文化劇場」で行われる。

先手の斎藤が戦型を矢倉に誘導。藤井は相手の研究手を冷静に受けた。両者とも持ち時間の40分を使い切って1分将棋となり、ハイレベルな攻防戦は、最終盤に藤井が抜け出した。

「秒読みになってからはわからないまま指していた。自信の持てない局面が長かったが、その中で粘り強く指すことができた」。

持ち時間各40分の早指し戦となる朝日杯は過去8回出場して4回優勝を飾っている好相性の棋戦だ。初出場の18年には15歳6カ月の史上最年少で全棋士参加の棋戦優勝を果たした。この日も本戦T1回戦では菅井竜也八段に大逆転勝ち。26年初の地元での公開対局で1日2勝を挙げ、羽生善治九段の持つ朝日杯歴代最多の優勝5回の数字も視野に入れた。

「きょうは苦しい時間が長かったので、準決勝進出はうれしい。熱戦にできるようにしたい」と意気込んだ。現在、永瀬拓矢九段の挑戦を受ける、王将戦7番勝負を戦っている。第1局は黒星だったが、王将戦第2局は24日から京都・伏見稲荷大社で始まる。相性のいい棋戦で弾みをつけ、巻き返す。【松浦隆司】