松本洋平文科相は12日夕、国会内で報道陣の取材に応じ、この日発売された「週刊文春」で、既婚女性とかつて不倫関係にあったと報じられたことについて事実を認め、あらためて謝罪した。週刊文春は11日、電子版で、「高市内閣に衝撃不倫スキャンダル」などの見出しで、松本氏が、既婚女性と「W不倫」の関係にあったとする内容の記事を配信した。
松本氏と記者のやりとりは次の通り
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【松本氏の冒頭発言】まずは週刊誌の報道があった。この件で、私を日ごろ支援してくださっているみなさま方、関係するみなさま方、何よりも私の家族に心からおわびをしたい。本当に申し訳ございませんでした。(頭を下げる)
その上で、今回の週刊誌報道の件は過去の出来事で、内容について個人にかかわることは、相手もあることでお答えできることには限りがある。家族にはその時に説明し、妻からは大変な叱責(しっせき)をされた。話し合いをした結果、私の謝罪を(妻に)受け入れていただいた。今回あらためてこうして週刊誌に報道された事に対しあらためておわびを申し上げたい。
(12日の)予算委員会でも、私からご説明、答弁をさせていただいたし、総理の方からも引き続き一生懸命頑張ってもらいたいというようなご発言もいただいた。大変厳しいお声があるのは重々承知しており、私自身、その1つ1つを正面から受け止めていかないといけないと考えている。その上で、大変重要な法案を抱えている時期でもあり、全力を尽くして、これからも頑張ってまいりたいと思います。
【質疑応答】
-過去に失敗があっても再チャレンジは大事だが、教育行政をつかさどる大臣として、青少年への規範も示さないといけない。過去のこととは言え、民法の不貞行為に当たる今回の件、文科大臣を務める資格があると思うか
松本氏 そうした同様のお声は、いただいている。予算委員会でも、質疑者からも同様のお話があった。私自身、しっかり受け止め、今後に生かしてまいりたい、厳しいお声は、私自身、言い訳をすることなくしっかりと受け止めていかないといけないと考えているところです。当該女性との間の詳しい内容につきましては、大変恐縮でありますが、私の方からはお答えは差し控えさせて頂くことで、ご容赦をいただきたい。
-奥さまからはどんな言葉をかけられたのか
松本氏 どうしてそんなことになったのか、ということも話としていただいた。ただ、妻から最初に出てきたのは、当時は文科大臣ではなく1議員だったが、これまでご支援をいただいたみなさん、かかわっていただいたみなさん、私自身を信頼してくださっているみなさんのお気持ちに、どうお応えしていくのか、ということを大変強く言われたことが、今でも印象に残っている。家庭の中のことにかかわらず、妻から厳しい意見を頂戴したところですが、1つ1つ話をし、答え、謝罪をしながら、妻には私の謝罪を受け入れてもらった。最終的には、いっしょに頑張ろうと理解をもらった。
-奥さまにはどう説明したのか
松本氏 事実を伝え、釈明しました
-2021年の自民党総裁選の際、不倫相手の女性に高市さんについて「大嫌いだ」みたいな発言があったという音声が残っていると、「週刊文春」が報じている。どういう思いでおっしゃったのか
松本氏 率直に言って、この時のことをつまびらかに覚えているわけではありません。そういう環境があったかどうかについても、どういう発言があったかについても、私自身は記憶しているわけではありません。また当時、高市総理との間には議員同士という関係の中で、深い関係があったというわけではありません。そういう意味では、今とは違う思いをそのときは抱いていたということはあるのかもしれません。
ただ、現時点の私の思いは、文部科学大臣として起用いただき、すぐおそばで高市総理の仕事ぶりを拝見している。問題を認識し、それを突破していくお姿を間近で拝見していて、本当に尊敬できる、この人に日本の国を引っ張っていっていただきたいという思いを、今、強く持っている。私自身、それをしっかりお支えしていくことができればという思いを持っているということです。
-高市総理からは、今回のことでどんな言葉をかけられたのか。また、報じられている「大嫌い」発言に関して、何か言葉はあったのか
松本氏 私の過去の発言とされるものに対して、総理からの言及は、一切ありません。予算委員会が午前、終わった後に退室をされる高市総理に、直接声をかけさせていただいた際に、総理からおっしゃっていただいたのは、私の家族に対するいたわりの声をかけていただいた。そして「一生懸命、これまで以上に仕事を頑張るように」というお声をいただいた。
-どういうふうに高市総理に声をかけたのか
松本氏 予算委員会が終わった後、お出になるのをお待ちして、私の件でいろいろとご迷惑をおかけしているので、ひとことおわびを申し上げるつもりで、お話をさせていただいたところ、そういうお言葉をいただいたということです。
-こういう報道が出た一端には、最初に大臣が「週刊文春」の取材を受けた時に、私的なことなのでこの場では話せないとした上で、1度取材をセットしたが取りやめた、ということもあった上で、女性にそのことを伝えたところ、「政治家として不誠実なのではないか」ということで、ということが、記事には書いてあった。
松本氏 取材の経緯は、私自身、取材の受け方などについては内容というよりスケジュール上の都合で、こういった形で変更をさせていただいた経緯がある。それがもし不誠実な対応と受け止められるのなら、けしてそういう意図ではないと、ご理解をいただきたいです。
-文科大臣として、青少年や先生方へのメッセージがあれば
松本氏 過去の出来事とはいえ、私自身、自分自身の弱さがあって、こうした報道につながったことを心からおわび申し上げたい。今1度、しっかりとみなさんの信頼を勝ち得ることができるよう、文部科学行政の中で全力を尽くして頑張ってまいりたい
-一連の経緯を踏まえて、文科大臣の職を続けるおつもりですか
松本氏 はい。大変今、重要な法案が審議され、一刻の猶予もならない中、私自身はしっかり国民のみなさんにお届けしていく文部科学行政を進めていくことが、私自身がやらないといけない、最も大切な仕事と考えている、厳しいご意見やみなさんの視線があることは承知しながら、そういう思いを持って今日の予算委員会でも答弁し、総理からもお言葉をいただいたと承知している。
-なぜ相手の女性を議員会館に呼ばれたのか、予算委員会では「意見交換をした」とのことだったが、公私混同が疑われることなのでご説明をいただきたい
松本氏 相手があることなので、大変恐縮ではありますがコメントは控えさせていただきたい。コメントは控えさせていただきたい。
-議員会館は職務をする場所ですよね。そうじゃないことが、やりとりも含めてあったから、控える、ということなのか。堂々と、こういう意見交換をしたとおっしゃった方が、むしろご自身のためではないか
松本氏 相手があることなので、コメントは控えさせえていただきたいと思います
-あくまでプライベートでお呼びしたのか
松本氏 議員会館の見学をしたいというお声は、普段からかなりいただいている。そういう方にお越しいただき、懇談をすることは、他のお客さまでもある。それと同様です。
-(今回の問題が26年度予算案に含まれる)文科省提出の2法案への影響があると考えているか
松本氏 国会の審議日程もことは国会でお決めになること。私の方から何か申し上げることはないですが、4月1日からの施行を予定しており非常にタイトなスケジュールでご審議いただいている。真摯(しんし)に今回の問題に向き合い、そうした審議にも向き合い、何とかみなさまのご理解をいただいて、年度内の法案成立を実現していただきたい。

