こんにちは。11日日曜に香港国際競走がシャティン競馬場で行われます。今週は、香港遠征の近況からお話ししたいと思います。

去年はコロナの影響で厳しい行動制限の中での競馬でしたが、今回は制限が若干緩和され、少しだけ香港を楽しめる感じになっています。香港入国から帰国までずっと隔離された状態だった1年前は、ホテルから競馬場を往復するバスの中にもカメラが設置されているなど、とても異様な感じでした。滞在するホテルの部屋の扉も、食事が部屋の前に置かれた時だけ開けることが許されるなど徹底された管理で、主催者含め、関係者全員が苦しい環境の中での競馬開催でした。

今回は指定隔離期間を過ぎれば、外への買い物や飲食を行うことが出来るので、約3年ぶりの香港の街並みを感じることができています。

遠征馬は日本から14頭、アイルランド3頭、フランス2頭、ドイツ1頭、オーストラリア1頭、シンガポール1頭と国際色豊かです。一方、現地の馬で最も注目されているのは、香港マイルに出走予定のスターホースで、ゴールデンシックスティです。鞍上は引き続きホー騎手となる予定ですが、今年の夏、日本の通訳として彼をサポートをしたこともあり、騎乗ぶりには注目したいと思います。

他にも、香港カップに出走するロマンチックウォリアーは香港の新しいスターの予感がするので、今回の走りに注目したいと思います。強い日本馬たちが、この挑戦をどう受けて立つのか楽しみです。私は、今回の遠征では安田隆厩舎のダノンザキッドとダノンスコーピオンのサポートをさせていただいているので、皆さま、ぜひ応援をお願いします!

(レースホースコーディネーター)

香港で調整するダノンスコーピオン
香港で調整するダノンスコーピオン