今年開業した福永厩舎には、初年度から多くの素質馬がそろう。福永師は「これだけの血統馬を最初から預からせてもらうことは、なかなかないと思います。それだけに責任は大きいですが、自分たちがやるべきことを見極め、しっかりとした管理をしていきたいです」と気を引き締める。

福永厩舎の本紙注目2歳馬
福永厩舎の本紙注目2歳馬

コーステッドの22(牝、父キズナ、馬名予定スティレセイル)は、きょう17日に入厩予定。半兄に22年共同通信杯勝ち馬ダノンベルーガを持つ。「キズナの牝馬で体つきがいいです。馬格があるけど、軽さもあります。いい馬だと思うし、楽しみにしています。クラシック路線に乗ってほしいです」と期待を込める。

コーステッドの22
コーステッドの22

カムイカル(牡、父シルバーステート、母エトピリカ)はすでにゲート試験に合格し、いったん放牧へ。11日には馬なりで坂路4ハロン53秒1-12秒5をマークするなど仕上がりの早い1頭だ。6月デビューを目指しており「お母さんは1200メートルでスピードのある馬でしたけど、この馬もそんな感じ。素軽い動きをしています。距離的には短いところになりそうです」と短距離指向だ。

坂路で調整するカムイカル(24年4月2日撮影)
坂路で調整するカムイカル(24年4月2日撮影)

アイムオールレディセクシーの22(牡、父キタサンブラック、馬名予定アスクセクシーモア)もすでに入厩済み。「順調に調教は進んでます。姉(エールレヴリー)が芝の短距離馬で、この馬もスピード色が強くなってきました。距離は持たせたいです」。

逍遥馬道で運動するアスクセクシーモア(撮影・白石智彦)
逍遥馬道で運動するアスクセクシーモア(撮影・白石智彦)

ラストグルーヴの22(牝、父レイデオロ、馬名予定ルージュレアリーズ)は、騎手時代に父と母、さらに半兄ランフォザローゼスに騎乗経験がある。「子出しのいいお母さんで、この馬も雰囲気があり、走りそうです。ただ、少し(体が)小さいですね。スピードがありそうな軽い馬ですし、クラシックに乗せられたら」と楽しみにしていた。【藤本真育】