<1>メイショウシロガネ(京都9R五条坂特別・14時25分発走)

メイショウシロガネ(2023年12月16日撮影)
メイショウシロガネ(2023年12月16日撮影)

昨年のリニューアル後の京都ダート1900メートル戦に最も多くの産駒を出走させているのは延べ12頭を送り込んでいる3頭。その中で【0・1・2・9】で複勝率25%のキズナ、【2・0・0・10】で同16・7%のジャスタウェイを大きく上回る41・7%を残しているのがホッコータルマエだ。

血統的な舞台適性を信じて狙いたいのが唯一の同産駒メイショウシロガネ。2勝クラスに上がってからは苦戦が続いていたものの、初めて中山へ矛先を向けた前走で7番人気2着と激走。引き続き持ち時計の不足分を補えるパワー優先の厳寒期のダート戦だけにマークが必要だ。


<2>フィールシンパシー(中山11RニューイヤーS・15時45分発走)

フィールシンパシー(2024年1月10日撮影)
フィールシンパシー(2024年1月10日撮影)

年明け3日間の中山芝マイル戦5鞍で1分32秒台が2回、1分33秒台は2回。最も遅い7日のフェアリーSでも1分34秒0と例年以上に速い時計の決着が目立った。

今の中山芝コースは力を要する従来のイメージの対極にある高速ターフと考えれば、唯一の1分31秒台ホルダーであるフィールシンパシーにとっては強烈な追い風となる。前走ターコイズS2着で重賞級の能力は証明済み。当時より重量が3キロ増えるとはいえ、3勝クラス時代に背負い慣れた56キロなら割り引く必要は全くない。


<3>セキトバイースト(京都10R紅梅S・15時00分発走)

023年10月、りんどう賞2着に入ったセキトバイースト(右)。左は勝ったキャプテンネキ
023年10月、りんどう賞2着に入ったセキトバイースト(右)。左は勝ったキャプテンネキ

7日の新春Sが芝1400メートル1分22秒5での決着。およそ良馬場の古馬3勝クラスの勝ち時計とは思えぬ数字だけに、今の京都の芝コースは中山と正反対のパワー優先の馬場と判断していいだろう。

セキトバイーストの持ち時計は2走前のりんどう賞で記録した1分22秒9。数字そのものは至って平凡だが、力のいる重馬場で上がり最速マーク→鼻差2着なら今の京都の馬場に対する適性の担保には十分。1分22秒台の攻防になれば再び勝ち負けに加わるシーンがあっていい。


【先週土曜の結果】

<1>ダニーデン

中山9R迎春S 6着(1番人気)

<2>アップデート

京都10R万葉S 10着(6番人気)

<3>シルヴァーデューク

京都12R 13着(1番人気)

◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。