エフフォーリア、ヴェラアズール、デアリングタクトなど、名だたるG1馬に出資してきたKAZFORIA氏が、出資馬を選択する上での着眼点を解説します。(毎週火曜日、木曜日更新予定)

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これまでに挙げてきた「筋肉」「目つき」「血統」「馬体」「歩き」「気性」の6つの能力がそろっている馬が、名馬になりうる可能性の高い馬だと考えている。振り返って考えてみても、デアリングタクト、ラウダシオン、レイパパレ、エフフォーリア、私が運良く出資できたG1馬4頭とも、この6つの能力を兼ね備えた馬だったと思う。

そこで、募集馬の能力を各論的に検討し終えた最後に、特に自分の応募候補馬についてはもう1度全体を見渡し、「筋肉」「目つき」「血統」「馬体」「歩き」「気性」の6つの能力にどこか欠けている点がないかを再チェックしてほしい。

ここで大事なのは、6つの能力どれか1つが突出して良く見えても、残り5つのどれかが欠けている馬は、様子を見た方がよいと考えている。例えば父ディープインパクトで母も名牝の超良血馬でも、馬体が良くない馬や気性難の馬が活躍することはまず難しい。競馬は、馬という動物にとって勝ち抜くのが極めて困難なハイレベルな勝負で、6つの能力が1つでも欠けてしまえば、他馬を競り落とし勝ち抜いて頂点に立つことは難しいと思う。

私もどれか1つの能力が突出している馬につい目を奪われがちで、他の点のマイナスには目をつぶっての出資と失敗を山のように繰り返した。さすがにそれに懲りた今は、6つの能力を欠けることなく兼ね備えた馬に出資するよう努めている。

「傷のないダイヤモンド」があれば最高なのだが、それは各クラブの募集カタログにも年数頭いるかいないか程度だろう。「傷のあるダイヤ」より「傷のない宝石」の方を、今は高く評価している。

カタログに載っている数多くの馬を、前述の基準で1頭1頭選別していき、最後に自分だけの応募馬を決めて行く過程は、まさに「宝探し」のような楽しさがある。

それが一口馬主に取りつかれた理由なのかもしれない。