22日に佐賀で行われた佐賀ヴィーナスCは浦和のダノンレジーナ(牝6、小久保)が制した。ゲート裏には今回も小久保師の姿。そのこだわりは「必ずゲートで僕の顔を見て、目が合うんですよ。それがないと不安だろうなと思って」。佐賀でも師に尾を持ってもらい、スタートを決めて2番手を確保。3コーナー手前で早々と先頭に立ち、押し切った。

鞍上は今回も本橋騎手。このレースが佐賀での初騎乗だったが、パートナーにとっては初勝利から5連勝した古巣。「僕よりレジーナの方が経験しているので任せていました」。浦和に移籍後の主戦は全幅の信頼を寄せていた。以前、同馬のことをまるで慕うかのように「お姉さん」と評したことがあったが、それは今でも変わらないという。今回は「返し馬に行って遠征疲れしていなかったから、びっくりしました。16時間ですよ?」。長距離輸送もクリアした“お姉さん”に感服していた。

これが世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」の古馬シーズン開幕戦。この後は第4戦、7月15日園田の兵庫サマークイーン賞でシリーズ2勝目を狙う予定だ。【牛山基康】