羽田盃の翌日、荒井師にイルヴェントの様子を聞くと、2コーナーで左後肢を落鉄していたという。それで4着とは…。道中は4、5番手。先行勢に厳しい流れだったことも考えると、これは東京ダービーに向けて無視できない。3日、最終追い切りを見届けに小林牧場に向かった。

シャークウォーニン(C1)の内に併せたが、相手が置かれてしまい、直線はほぼ単走状態。いっぱいに追われた動きは豪快そのものだった。「4月ぐらいからどんどんよくなって、その分、回復も早くなっています。思ったより早く馬が固まってきました」と師。当初は緩さがあり、完成は秋ぐらいを見込んでいたという。「状態は追い切りを見る限りは前走よりもよくなっていますね」。ならばダービーで一発か?

8戦して掲示板を外したのは出遅れたハイセイコー記念の9着だけ。その後は尾を持ち、出遅れもない。ただ、どんな相手にも先行してしぶといものの、まだ1勝と勝ちみに遅い。印は悩みに悩んで○だが、逆転まで考えたい。【牛山基康】