格上挑戦の重賞初挑戦がJpn3で鼻+首という僅差の3着。あっと言わせた東京スプリントから約1カ月、ギシギシ(牡4、栗田裕)が5月24日に行われたA2下のJRA交流に出走した。東京スプリントと同舞台の大井1200メートルで、中央馬の条件も2勝クラスとなれば、圧勝まであって不思議ではないと思うのが普通だろうが、結果は2着に半馬身差。「メンバーが弱くなっても楽勝する馬ではないと思っていたから、思った通りの競馬」と矢野騎手。ロケットスタートを決めて先頭に立つと遊び、直線も相手に合わせていたという。「この前(東京スプリント)の方が真面目に走っていました。今回は走り切っている感じはないですね。『ちょっと出ればいいんでしょ』みたいな。いい意味でも悪い意味でも相手なり」。それだけにポテンシャルも計り知れない。

◆船橋11R千葉日報賞スプリント ようやくA1に昇級した◎ギシギシを追いかけたい。矢野騎手が「切れ負けはします」というように展開が鍵だが、このメンバーと枠順なら、その心配は少ないか。今後に向けて左回りに初挑戦。あっさり克服に期待だ。馬単(7)→(4)(3)(2)(6)。【牛山基康】