東京大賞典に向かう大井のミックファイア(牡3)の渡辺和雄調教師(51)。レース名にちなんだ神社での必勝祈願で南関東3冠を達成したことは当コラムにも書いたが、前走のダービーグランプリはそうもいかず、開催地の地元の盛岡八幡宮で必勝祈願。それでも見事に成就した。今回はレース名にちなんで東京大神宮の予定とのこと。すでに東京ダービーで御利益を得た神社。お礼参りも兼ねての参拝ということになるのだろう。

そんな師は「九州にもお礼参りに行かないといけない」と話す。佐賀遠征時に参拝した福岡県久留米市の篠山神社。後に有馬記念に改称された中山グランプリの創設者の有馬頼寧氏も祭られているとのことで、同氏にちなんだ「勝守(かちまもり)」は競馬ファンの間では知る人ぞ知る必勝アイテムだとか。師はそのお守りでミックファイアと先輩のセイカメテオポリスの勝利を祈願したところ、セイカメテオポリスのオグリキャップ記念からミックファイアのダービーグランプリまで、何と2頭で重賞を7連勝。篠山神社の御利益にも驚いたという。

もちろん神頼みだけではなく、東京大賞典に向けては調整も万全を期してきた師。あと2週間、無事に本番を迎えてほしい。

【牛山基康】