昨年12月26日に行われた大井の金盃トライアル(オープン、2600メートル)は浦和のアンタンスルフレ(せん6、小沢)が制した。「レンタル移籍ですから」と小沢師。愛知からの再移籍初戦だったが、長距離を求めてのもので、本番の優先出走権が得られる2着以内に入れなければ、すぐに愛知に再々移籍だったという。A2の身だけに権利がないと本番の出走は不確実。その状況で結果を出した。

本番の出走権を獲得した師は「角田先生のおかげです」を繰り返していた。中央3戦0勝、愛知2戦2勝で浦和にやってきた同馬は3歳夏から4歳夏まで師が管理。その間に5勝を挙げ愛知に戻っていた。同地では名古屋の角田師が管理。再移籍3戦目に金沢に遠征した一昨年の北國王冠で重賞初制覇を遂げると昨年も制し連覇を達成。2600メートルに抜群の適性を示していた。連勝で地元の東海菊花賞も制覇。5歳秋を迎えて充実一途だが、愛知所属のまま出走可能な長距離の適鞍がなく移籍が選択されたという。

もちろん次走は24日に大井で行われる金盃(S2、2600メートル)。師は「結果を出して名古屋のみなさんに恩返ししたいです」と意欲十分。鞍上には愛知での主戦の丸野騎手を迎え、本番に挑む。【牛山基康】