香港の2021/22年年シーズンが7月16日のシャティン競馬場開催をもってすべて終了します。

7月15日(金曜)には選考委員の投票により決定される年度代表馬、最優秀4歳馬、同短距離馬、同マイラー、同中距離馬、同長距離馬、同グリフィン(香港輸入前に出走歴のない2歳及び3歳馬が対象)、同最高成長馬と、ファン投票によって決定される最高人気馬、最高人気調教師、最高人気騎手の表彰が行われました。勝ち鞍数によって決まる最優秀調教師賞と同騎手賞、地元の見習い騎手・フリーランス騎手を対象とするトニー・クルーズ賞については最終開催が行われる16日のシャティン競馬場のパドックで表彰が行われることになっています。

決定している受賞人馬は以下の通りです。


★香港2021/22シーズン表彰

・年度代表馬 ゴールデンシックスティ

・最優秀4歳馬 ロマンチックウォリアー

・最優秀短距離馬 ウェリントン

・最優秀マイラー ゴールデンシックスティ

・最優秀中距離馬 ロマンチックウォリアー

・最優秀長距離馬 ラシアンエンペラー

・最優秀グリフィン ラッキースウェイネス

・最高成長馬 ロマンチックウォリアー

・最高人気馬 ゴールデンシックスティ

・最高人気騎手 Z・パートン


【年度代表馬・最優秀マイラー・最高人気馬】

ゴールデンシックスティ(セン6、父メダーリアドーロ、K・W・ルイ厩舎)通算24戦21勝 今季成績6戦4勝(主な勝ち鞍=香港マイル、チャンピオンズマイル)

今シーズンのゴールデンシックスティは1月のG1スチュワーズCでワイククに敗れて連勝記録が16でストップ。2000メートルのG1香港ゴールドCでも伏兵ラシアンエンペラーの後塵(こうじん)を浴びて3着に敗れるなど向かい風にさらされましたが、その後、マイル戦に戻っG2チェアマンズTとG1チャンピオンズマイルを連勝。王者の面目を保ってシーズンを締めくくりました。年度代表馬と最優秀マイラーは2シーズン連続の受賞。ファン投票による最高人気馬では全体の約70%の票を集めました。


【最優秀4歳馬・最優秀中距離馬・最高成長馬】

ロマンチックウォリアー(セン4、父アクラメーション、D・シャム厩舎)通算8戦7勝 今季成績8戦7勝(主な勝ち鞍=香港ダービー、クイーンエリザベス2世C)

唯一の敗戦は4歳シリーズの真ん中に位置した香港クラシックC(芝1800メートル)で宿敵カリフォルニアスパングルの4着。香港ダービーでは、そのカリフォルニアスパングルドを差しきって借りを返すと、強敵相手でG1初挑戦となったクイーンエリザベス2世Cも連勝。最優秀中距離馬とシーズンで最も成長著しい馬に贈られる最高成長馬にも選ばれました。


【最優秀短距離馬】

ウェリントン(セン5、父オールトゥハード、R・ギヴソン厩舎)通算16戦10勝 今季成績6戦3勝(主な勝ち鞍=チェアマンズスプリントプライズ、クイーンズシルヴァージュビリーC)

2つの短距離G1を制したウェリントンが、ラッキーパッチ、スカイフィールドなどのライバルをおさえて最優秀短距離に輝きました。新シーズンの目標は昨年、落馬事故のアクシデントで思うように力を発揮出来なかった12月のG1香港スプリントです。


【最優秀長距離馬】

ラシアンエンペラー(セン5、父ガリレオ、D・ホワイト厩舎)通算20戦4勝(うち海外で5戦2勝) 今季成績9戦2勝(主な勝ち鞍=香港ゴールドC、チャンピオンズ&チャターC)

香港ゴールドCでゴールデンシックスティを3着に退けたラシアンエンペラーが、最優秀長距離馬のタイトルを獲得。ノミネートも、この馬だけでした。


【最優秀グリフィン】

ラッキースウェイネス(セン3、父スウェイネッセ、M・マン厩舎)通算6戦4勝 今季成績6戦4勝

“グリフィン”は新参者や新米という意味。デビューから3連勝し、日本の「準オープン」にあたるクラス2のレースも優勝。レーティングを52から88へアップさせたラッキースウェイネスが最優秀グリフィンに選ばれました。開催最終日のクラス2のハンデ戦に、リーディングを争うZ・パートン騎手で出走が予定されています。


(ターフライター奥野庸介)

※レース成績などは2022年7月15日現在

ラーメンと言えばみそ派、思わず買ってしまった。
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