25日土曜に迫ったドバイワールドカップデー。今年は馬券が発売される4つのレースのすべてで日本馬が人気になっています。ここでは馬券、特に3連単、3連複のスパイスになりそうな、外国馬の中に潜む穴馬候補を挙げてみようと思います。

◆ドバイワールドカップ(馬券発売あり)

地元のベンドゥーグ(牡4、父ガンランナー)がダークホースです。1番人気で出走した前哨戦のG1アルマクトゥームチャレンジラウンド3は直線で先頭に立って最後はサルーテザソルジャーにかわされましたが、2着を確保。勝ち切るまでの力はないかもしれませんが、素軽い先行力があり、相手なりに走れることがセールスポイントです。B・シーマー調教師は昨シーズンのUAEリーディングトレーナー。このレースには僚馬リモースも出走させますが、早々とC・スミヨン騎手を確保したように色気があるのはこちらでしょう。

◆ドバイシーマクラシック(馬券発売あり)

穴馬の域を超えてしまいそうですが、サウジアラビアのG3ネオムターフCを完勝したモスターダフ(牡5、父フランケル)を挙げます。直線に向いて後続をぐんぐん引き離して7馬身差の大勝。中東でひと皮むけた印象です。J&Tゴスデン調教師は21年のドバイシーマクラシックを制してワールドワイドに活躍をしたミシュリフ(引退)の後釜に、この馬を考えているようです。

◆ドバイターフ(馬券発売あり)

休み明けとなった1月のG2ザビールマイル快勝に続き、前哨戦のG1ジェベルハッタで3着したマスターオブザシーズ(せん5、父ドバウィ)が穴候補です。前走はメンバー最速の上がりで、勝ったアルファリークに首+首差の3着。負けてなお強しを感じさせました。堅実な末脚は3頭を送り出すゴドルフィン勢の中でも最右翼です。

◆ドバイゴールデンシャヒーン(馬券発売あり)

チリ生まれで米国調教馬のスーパーオチョ(牡4、父ドバイスカイ)が波乱の主役です。チリで芝の重賞に2勝して米国へ移籍、米国ではダートで2勝を挙げています。二の脚が速い馬で、昨年のG1ブリーダーズカップスプリントでも主導権を握りましたが、直線半ばでジャッキーズウォリアー(3着)にかぶせられる不利があって結果は6着でした。勝ったエリートパワーは先月のG3リヤドダートスプリントを完勝したように、現在のダート短距離界の世界王者。これを相手に4馬身差は、騎手がブレーキをかけた割には大健闘と言えるでしょう。

(ターフライター奥野庸介)

※成績などは3月23日現在

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