早くも元サヤ? ジョン・ゴスデン厩舎の主戦ではなくなったランフランコ・デットーリ騎手(51)が5日、ニューマーケット競馬場でエミリーアップジョン(牝3、J&T・ゴスデン、父シーザスターズ)の愛オークス1週前追い切りに騎乗した。「レーシングポスト」電子版など現地メディアが報じている。

エミリーアップジョンは英オークス2着で、今秋に行われる凱旋門賞の有力馬。来週の16日に行われる愛オークス(G1、芝2400メートル、カラ)への出走が予定されており、この日はニューマーケット競馬場のジュライコースで力強いギャロップを行った。

ジョン・ゴスデン師(71、息子のタディ氏と共同管理)は「今朝、フランキーはエミリーアップジョンの調教に乗るために来ました。フランキーはアイリッシュオークス(愛オークス)でエミリーアップジョンに乗る予定です。私が決めました」とコメントしている。また「キングジョージ(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)には2頭のダービー馬(英ダービー馬デザートクラウン、愛ダービー馬ウエストオーバー)が出てきますし、凱旋門賞馬(参戦予定のトルカータータッソ)もリスペクトしています。現時点では同世代の牝馬と走らせた方がいい」とエミリーアップジョンの愛オークス参戦理由を語っている。

デットーリ騎手とゴスデン厩舎は約7年近く強固な関係にあったが、先月のロイヤルアスコット開催後に騎乗内容をゴスデン師が批判。先月24日、ゴスデン師が「フランキーと私は友好的に調教師と主戦騎手という関係を休養することに決めました」というコメントを出し、デットーリ騎手が厩舎の主戦の座を降りることになっていた。