阪神大賞典(G2、芝3000メートル、19日、1着馬に天皇賞・春の優先出走権)で今村聖奈騎手(19=寺島)とJRA最少馬体重勝利記録(338キロ)を持つメロディーレーン(牝7、森田)が初コンビを組む。

ジョッキー同士の駆け引きが見どころになる長丁場。自身3度目、阪神では2度目となる芝3000メートル戦。楽しみが大きい。今村騎手は「舞台は(メイショウ)ブレゲで経験(2月松籟S)していますし、以前からどの距離でもなるべく馬の気分を害さず、馬にストレスを与えないように乗ろうと意識しています。私も長距離を走るのは好きですけど、マラソンとか誰かと一緒に走る時に、自分のペースを乱されるのが嫌ですからね(笑い)。馬も人もリズムが大切だと思いますし、折り合いに気をつけて頑張りたいです」と話す。

メロディーレーン自身も長丁場のスペシャリスト。今回と同舞台の21年古都S(3勝クラス)を制覇。牝馬ながら19年菊花賞(京都)では5着に入った。「彼女の方が大ベテランですし、望来さん(岩田望騎手)に話を聞いて乗りたいと思います。間隔が空くのも良さそうです」。初コンビの小さなアイドルホースを重賞馬へ。人馬一体で勝利を目指す。【藤本真育】