JRAの定例会見が26日、大阪市内で行われ、通信機器の不適切使用問題への対応策を発表した。

5月に判明したJRA若手6騎手による通信機器の不適切使用問題。この日、審判担当の菊田淳理事は「関係者の皆様に心配をかけたことを心からおわび申し上げます」とあらためて陳謝した。

同問題発生後、JRAでは不適切使用者以外の騎手全員にも聞き取り調査を実施。法令順守を指導する説明会も開いた。さらに注意喚起文書も送付し、日本騎手クラブの武豊会長からも各騎手へ厳しい指導があったという。また、騎乗停止となった6騎手については都内のJRA本部に呼び出し「2度とこのようなことがないように」と再教育も施した。

その上で再発防止策も決定した。菊田理事は「(通信機器は)競馬場の調整ルームに入った段階で預ける。部屋に持ち込まない。競馬場では一切使わせない対応を取る」と明言。これまでは、騎手クラブから「自主的に管理させてほしい」という要望もあり、電源を切ったり、セーフティーボックスに預けるなどの対応を取ってきたが「全面使用禁止」の措置を取る。

騎手の手伝いをするバレットや、外国人騎手の通訳も同様で、スマホ使用禁止に。騎手がジョッキールームなどで過去のレース動画を閲覧したい場合は、JRAが用意する専用タブレット等を使うことになる。