21日の英チャンピオンSを馬場状態の悪化を理由に取り消した英国のモスターダフ(牡5、J&T・ゴスデン、父フランケル)はBCターフ(G1、芝2400メートル、11月4日=サンタアニタ)を予定しており、これがラストランになる可能性が高い。「アットザレーシズ」電子版がシャドウェル(オーナー)のレーシングマネジャーを務めるアンガス・ゴールド氏のコメントを伝えている。

ゴールド氏は英チャンピオンSの出走取り消しまでの過程を説明。「ジョン(ゴスデン師)とともに馬場を歩き、うまく歩けて、(アスコット競馬場の名物コーナーである)スウィンリーボトムは少し柔らかいけど、あの時点では走らせることができると考えていましたが、最初のレースが終わった後にビュイック騎手、ハヴリン騎手と話したときに『恐ろしく重い馬場』と聞かされました。モスターダフは昨年の凱旋門賞(20着)で苦戦しましたし、ラストランにするにはフェアな馬場状態じゃないと、ジョンは感じていました」。

モスターダフは今年に入り、4戦3勝。サウジアラビアのネオムターフカップを快勝後、ドバイシーマCはイクイノックスの4着に敗れたものの、6月のプリンスオブウェールズS、8月の英インターナショナルSでG1連勝を果たした。

「彼の近走の好成績は2000メートルです。アメリカでは2400メートルを走ることになります。ただ、最初の4ハロン(800メートル)は下り坂なので、距離はもつと思ってます。勝てるとは言えませんが、スタミナで負けるとは思いません。彼は今年5歳で素晴らしい成績をおさめています。もし、アメリカに行くとしたら、それがラストランになると思います」と語っている。