3日大井でJBCスプリントを制し、兵庫所属馬として初めてG1を制したイグナイター(牡5、新子)が、6日の朝に園田・新子厩舎の馬房で元気な姿を見せた。

運動を終えたばかりの愛馬を世話しながら、担当の武田裕次厩務員は「レース映像は100回以上見ましたよ。何回パドックを見ても、うちの馬が一番いいなと思います」と胸を張った。

ただ、当日の馬体重には少し不安があったそう。「馬運車でボロ(ふん)をして、大井に着いた時には506キロ。レースまでにこれ以上減らないでほしいなと思っていました。(レース当日の)503キロはギリギリだったと思います。(22年)黒船賞を勝ったときの518キロが一番自信があったので」というのが当時の心境だった。

それでも「大井で勝てたことがうれしいですね。出負けしない馬ですし、よく走ってくれました。今後は少し間隔が空くと思いますが、体を戻してまた次に挑みたいですね」と次なる挑戦を見据えていた。【園田競馬担当=松本健史】