デビュー39年目を迎えているJRAのレジェンド武豊騎手(56)が20日、愛知県知多郡武豊町(たけとよちょう)の「タイムカプセル35」開封式にゲスト出演。自身20歳だった89年10月に、1日町長としてカプセルに封入した35年前の写真と再会を果たし、思いを新たにした。今週日曜の阪神大賞典(G2、芝3000メートル、23日、1着馬に天皇賞・春優先出走権)ではショウナンラプンタ(牡4、高野)と初コンビ。「39年」連続となるJRA重賞勝利への意気込みも伝えた。
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35年前の秋の空気が、令和の春の風に漂った。タイムカプセルの中には当時0歳の赤ちゃんや35歳だった家族の写真、20歳の武豊騎手の色紙、写真が眠っていた。20歳の自身と“再会”したレジェンドは「全然変わってないでしょ(笑い)。当時は35年後のことなんて考えてなかった。タイムカプセルの企画は感動しましたね。今日も現役(騎手)で来られてうれしい。まだまだこれからも続けていければ。1つの目標になります」と再来訪も誓った。
89年10月2日、武豊町という町名と同じ名前という縁から1日町長を務めた。オープンカーに乗ってパレードを行い、35年後へのタイムカプセル封入に立ち会った。その89年はシャダイカグラ、イナリワン、スーパークリークでG1計4勝。自身初のJRAリーディングを獲得した“伝説”の始まりの年でもあった。「もう1度取りたいね」と08年以来のタイトルへ士気がみなぎる。
式典では参加したファンからの質問コーナーも行われた。「今、乗りたい馬は」と少年からたずねられると、来週に迫ったG1高松宮記念で騎乗するカンチェンジュンガの名を挙げた。「非常に楽しみにしています。中京でG1を勝ちたいなと思うので、応援よろしくお願いします」と地元での活躍に意気込んだ。
阪神大賞典ではショウナンラプンタと初コンビ。「この後はおそらく天皇賞・春になると思うので、僕自身も期待している。勝ちたい思いは強いですね。そして、今年はまだ重賞を勝ってないから勝ちたい。なんとなく気になってきた」。レジェンド自身も待ち望む39年連続JRA重賞勝利。35年前と変わらぬ闘志が仁川で躍動する。【下村琴葉】
◆阪神大賞典も最多勝 武豊騎手は歴代最多の阪神大賞典8勝(91、92年メジロマックイーン、96年ナリタブライアン、99年スペシャルウィーク、03年ダイタクバートラム、04年リンカーン、06年ディープインパクト、07年アイポッパー)を挙げる。今年コンビを組むショウナンラプンタで18年ぶりの9勝目を挙げれば、自身が京都大賞典で記録しているJRA同一重賞最多勝記録の「9勝」に並ぶ。また、最長を更新し続けるJRA連続年重賞勝利記録は「39年」となる。
◆タイムカプセル35とは 89年10月2日、武豊町の合併35周年記念事業として、当時の思いを込めて武豊町役場の中庭に埋設されたもの。今回は同町の70周年記念事業の1つとして開封式が行われた。

