春の安田記念で2着だったガイアフォース(牡6、杉山晴)が、その時の勝ち馬ジャンタルマンタルとの競り合いを半馬身差で制した。勝ち時計は1分31秒7。
初コンビを組んだ鞍上の横山武史騎手(26=鈴木伸)は同馬を22年セントライト記念以来、3年ぶりの勝利に導いた。今後はマイルCS(G1、芝1600メートル、11月23日=京都)に参戦予定。上位は前走安田記念のワンツースリーとなった。
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うっすらと白くなりつつある富士の山頂のように、白い馬体が府中で輝いた。年を重ねるごとに白さを増す芦毛のガイアフォースが、春のマイル王ジャンタルマンタルと一騎打ち。すぐ後ろの外側にライバルを見ながらの併走は、直線残り400メートルを過ぎてから15秒以上。とにかく長い併せ馬だった。その時の心境を鞍上の横山武騎手は「59キロを背負う向こうに追い詰められて、なかなか強いなと思いながら追っていました」と語る。そして、鼓舞し続けて半馬身差振り切った相棒を「それにガイアフォースが応えてくれた。いい結果を残せて良かったです」。初コンビだったが思いはしっかりと通じた。
春に負けた借りを秋初戦で返した。同馬は22年9月のセントライト記念以来3年ぶりの勝利。そして4、4、2着とずっと好勝負を演じてきた安田記念と同舞台の府中のマイルで結果を残した。レースを見守った杉山晴師は「騎手の判断で前々の競馬。それに応えたガイアフォースも頑張ったし、夏は追分ファーム・リリーバレーで休養し、いい状態で帰って来た。チーム一丸でつかんだ勝利」と喜んだ。続けて「これで胸を張っていける」とひと言。秋のマイル王を決めるマイルCS参戦を表明した。東の都で躍動した芦毛が、富士山を通り越し、秋の京都に降り立つ日が来る。【舟元祐二】
◆ガイアフォース ▽父 キタサンブラック▽母 ナターレ(クロフネ)▽牡6▽馬主 KRジャパン▽調教師 杉山晴紀(栗東)▽生産者 追分ファーム(北海道安平町)▽戦績 19戦4勝(うち海外1戦0勝)▽総獲得賞金 3億7334万4000円(同0円)▽主な勝ち鞍 22年セントライト記念(G2)▽馬名の由来 ガイア(ギリシャ神話に出てくる地母神)の力

