バースデー重賞Vなるか。開幕週の日曜中京では、伝統の重賞・金鯱賞(G2、芝2000メートル、15日、1着馬に大阪杯優先出走権)が行われる。
ジューンテイク(牡5、武英)と初タッグを組む武豊騎手(56)は、レース当日が57歳の誕生日。40年連続重賞制覇も懸かる一戦へ、はとこの武英智師(45)も入念な仕上げで送り出す。
◇ ◇ ◇
今年、武豊騎手がデビュー40周年の節目を迎えた。京都高島屋で開催中の記念展示会のセレモニーでは、「騎手という仕事が大好きで、勝ちたいレースがたくさんある。これが原動力です。まだ通過点ですし、これからも騎手として成長していきたい」と語った。まだまだ進化を求め続ける。
57歳の誕生日に、期待馬を託された。前走で京都記念を制したジューンテイクだ。3歳秋に屈腱炎で休養を余儀なくされ、不振にあえいだ時期もあったが、レースを重ねて復活を遂げた。
前走は外枠から2番手につけ、早め先頭からそのまま押し切った。武英師は「理想の競馬で折り合えたのが収穫だった。心身ともに大人になってきた。終わってから馬の顔を見たらまだ余力がありそうだった」と振り返る。
1週前追い切りは初コンビの武豊騎手がまたがり、坂路4ハロン55秒6-13秒0をマーク。週末の調整を見据えて軽めの調整だったが、フットワークは軽快で活気もあった。師は「前走も状態は良かったけど、使って一枚二枚上がっていそう。体調はアップしていると思う」と上昇気配を感じていた。抜かりない仕上げでレジェンドにバトンタッチするつもりだ。
「豊さんが乗った時に、馬はどんな競馬ができるか見てみたい。フルオーダーです」とトレーナーは武豊騎手のリードを楽しみにする。ジューンテイクの中京成績は【2・1・1・0】。おあつらえ向きの競馬場だ。3月15日は、記念日が重なる最高の日になるかもしれない。【下村琴葉】

