広島がDeNAに連勝してファイナルステージに進出した。広島初のリーグ3連覇監督で、日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(54)は新井貴浩監督の明確な采配、選手起用が短期決戦で発揮されたと分析した。
◇ ◇ ◇
結論から言えば、この連勝でカープはCSファイナルを戦う阪神の本拠地・甲子園に“最高の形”で乗り込めるということだ。戦前から「全員野球」で戦うと新井監督ははっきりと表明していたが、采配、選手起用の面で、まさにその通りの試合運びができたということだろう。
なにより積極的な指揮が目立った。象徴的なのは1点リードの6回1死三塁になったところで先発の森下をスパッと代えたところだろう。先手を取って投手交代、選手起用をするというのは、できそうでなかなかできないものだ。
しかし、その部分ができないとどうしても采配、選手起用が後手に回り、投手交代なら失点してから代えるということになってしまう。これは短期決戦では絶対に避けなければならないことだ。その部分、新井監督は有言実行でしっかりとやり切ったと言える。
そして積極的な選手起用の結果として投手、野手とも数多くの選手を試合に出場させ、プレーさせることができたという面も非常に大きい。これで18日からのCSファイナルで初めて真剣勝負のプレーをする…という感覚で迎えなければならない選手はほとんどいないだろう。
さらに付け加えれば若手を大きな舞台で経験させることができたという面も大きいはず。名前を挙げれば小園、末包といった面々はCS、短期決戦の経験がこれまでなかった。そんな選手たちが試合に出て、例えば末包の代打本塁打のようにいい結果が出れば、気分もよく波に乗っていけるとも言える。
この部分も短い間に勝負が決するCSなどの戦いでは想像以上に大きいことだと思う。それができたカープは、繰り返すが、最高の形、状態で甲子園に乗り込むことができるということだ。(日刊スポーツ評論家)




