球場がどんどんリニューアルされている。阪神の本拠地甲子園は最前列で立って試合を見られるように、ベンチがメジャー式に改修。横浜スタジアムも同様にベンチが少し前にせり出した。人工芝も張り替えが多く、ナゴヤドームは芝が深くなり、横浜スタジアムも足が長い芝へと変わった。甲子園は外野のアンツーカ部分に人工芝を導入している。

 オープン戦で、虎ナインは感触を確かめる姿が目立った。直接芝を触ってみたり、ダッシュしてみたり。「深い」や「足が引っかかる」、「すべりやすい」、「暗くてちょっと見えにくくなったな」など感想が聞こえてくる。スパイクを金具からポイントに変えたり、これから対応する場面も増えてくるだろう。

 苦手をつくらないことは何より重要だ。ある選手が「景色が変わったような気がする」と言うナゴヤドームのマウンドに、虎投手陣は四苦八苦。昨季同球場で2・40の防御率だったのに、オープン戦2試合で20失点した。球が高めに上ずる場面が多発。高くて固い、投げやすいで知られたマウンドも変わってしまったのか。プロの対応力に期待したい。【阪神担当=池本泰尚】