中日の公式YouTube動画配信サイトの登録者が11月に15万人を突破した。10月末に立浪和義新監督(52)が就任。球団関係者に聞くと、秋季キャンプから精力的に陣頭指揮を取り、その映像配信もあり、新型コロナ禍で観戦ができないファン層の期待とアピールにつながったそうだ。

YouTubeだけでなく、ネットのニュースや情報配信のコメント欄でも、立浪監督への書き込みが多くなっている。当の指揮官はコメントをどう見ているのか、聞いて見た。

「ときどきは自分で見ますよ。ただ、あまり悪いコメントは見ないようにして、いいコメントだけ見てますよ(笑い)。人間だから批判とか書かれたら、気にはなる。最近はそれが普通。はじめの頃はもっと気にしたかもしれない。気にしてられない」

中日の福が、契約更改や練習を通じて、SNSでのコメント欄での脅迫を訴えた。福は「(SNSでの)厳しいコメントは叱咤(しった)激励になるが、『死ね』『殺す』や人格否定は言ってはいけない。僕が公にすることで、チームの選手や他球団の選手のためにもなる」と、警察にも届け出を出し、受理される事態にもなった。

コメント欄を気にしない監督だが、選手たちへのコメントによる攻撃には心を痛めている。「口には出さないことまで書くのが風潮になっている。書いた人にも家族はいる。見なければいい話だけど、どう思われるかを考えてもらいたいですね」。

立浪監督の就任で中日への注目度が高まっている。来年3月25日に来シーズンが開幕。立浪中日の真の船出だ。勝負ごとなので勝ち負けは当然ある。選手だけでなく、監督も発言するSNS問題。中日の関連コメントが、柔らかくなることを期待したい。【中日担当=伊東大介】