みんなが選ぶ来季の楽天のキーマンは-。楽天担当のTwitterアカウント「日刊スポーツ楽天犬鷲番」で呼びかけてみた。ファンの方々が拡散してくれたおかげで、4日間で約350人に回答をいただいた。中には意外な人物たちにも…。選手、監督、コーチを含め合計58人の名前が挙がる混戦となったが、今回は特に多かった上位6人をご紹介したいと思う。みなさまご協力ありがとうございました!


【1位】早川隆久投手(23票)

来季3年目となるサウスポーの名前が最も多かった。20年ドラフト1位で指名され、今季は5勝9敗にとどまった。シーズン終了後には左肘関節鏡視下クリーニング術を受けた。開幕に間に合わない見込みだが、経過は順調。ファンからは「K/BBやイニングイート能力を見るに一番のびしろの大きい投手」「肘の出術を経て、コンディションの心配がなくなったところで真価を発揮できるかどうか」「タイトルを取れるポテンシャルを秘めているので、手術明けで来季一皮むけるかどうか」。次世代エースとしての期待が大きくかかっている。


【2位】安田悠馬捕手(22票)

東北のゴジラが2位にランクイン。ルーキーイヤーの今季は新型コロナウイルス陽性判定や、左人さし指の骨折などで長期離脱。1軍は5試合の出場にとどまったが、キャンプやオープン戦、開幕直後はパワフルな打撃でファンを魅了した。ファンからは「あのフルスイングは魅力的でさらに打てるキャッチャー」「キャッチャーとして成長した力とランナーをかえす得点力が爆発すれば勝ちにつながる」とコメント。自慢の強打を期待する声が多かった。


【3位】茂木栄五郎内野手(21票)

今季不調に沈んだバットマンの復活に期待しているファンも多かった。「浅村・島内の後に良かったころに近い状態の茂木が並べば、打線に厚み・怖さが出る」「過去、彼が活躍している時期はチーム全体が活性化していて連勝している。一方で、不調やケガに陥るとチームは連敗する。優勝するなら彼が1年間試合に出続けられることが必須と考える」。出場機会を増やすため、来季は遊撃手の再挑戦も明言。打率3割超えと15本塁打以上をそれぞれ記録したこともあり、安定感ある打撃が戻れば、チームに勢いがつくはずだ。


【4位】阿部寿樹内野手(19票)

新加入の阿部が4位。チームに貴重な右の内野手で、勝負強い打撃が武器。内外野守れるユーティリティーさと、岩手・一関市出身とご当地選手としての期待感が大きかった。「不足していた右打者の駒が減るということではプラスになる要素がある」「打線の最後のピースを埋めるために帰って来るとしか思えないほど、補強ポイントにピッタリの選手」とのコメントがあった。また、中日ファンからのエールも多数届いた。


【5位タイ】マイケル・フランコ内野手(16票)

阿部と同じく、来季新加入の助っ人が5位。大リーグ通算130発のパワーに注目が集まっている。「13年のジョーンズ、マギー、19年のブラッシュのような、30発を打てる、勝負強い外国人選手が鍵を握るのではないか」「浅村、島内の後ろをしっかりと打ってほしい」。中軸としての働きを願うファンが多かった。


【5位タイ】西川遥輝外野手(16票)

1番打者として西川を推す声が多かった。今季3、4月の月間MVPに輝き、序盤のチームの快進撃を支えた。中盤以降は不振にあえいだが、チームをけん引する姿はファンの心をつかんだ。「前半のイーグルスの好調は彼がいたからこそ。持ち前の選球眼をいかし、1年間1番に座り続けるのが理想」「楽天に新たな得点パターンを持ち出してくれた」。打撃以外にも、盗塁でチャンスを拡大させる姿にも期待が高まっていた。


また、今季楽天でプレーし、中日へ移籍した涌井秀章投手もTwitterでコメント。「太田君じゃないですかね。まだまだコミュニケーション能力が足りてませんが、肩とキャッチングはなかなか助かりました」。バッテリーを組んだ経験から、来季の飛躍へエールを送った。

雑誌「野球太郎」の公式Twitterは「松井友飛投手と小峯新陸投手です。2軍では内容も1つ1つの球質もいいですし、先発層を踏まえると松井友投手が出てきたら、大きな存在になれるのではないでしょうか。小峯投手はカバディをすることで野球のパフォーマンスが上がる説を実行(?)しているので、さらに1軍で活躍してほしいです」とコメントした。

たくさんの方々から声をいただいた。1つ1つを拝見して感じたのは、則本、田中将、浅村、島内といった実績ある選手たちに次ぐ新たな存在の台頭がチームの浮上の鍵と考えている人が多いということ。1人1人のチームに対する愛も伝わってきた。たくさんのエールや期待を受け、1人でも多くの選手が活躍して、10年ぶりの優勝にたどり着くことを願いたい。【楽天担当=湯本勝大】

涌井が期待している楽天太田(2022年4月23日撮影)
涌井が期待している楽天太田(2022年4月23日撮影)