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佐々木朗希は巨人 奥川恭伸ヤクルト さて本番は…

6日に「ドラフト会議」が行われた。都内ホテル…ではなく都内の会議室で。12球団ファンによる会議、知る人ぞ知る通称“模擬ドラフト”に潜入した。

「模擬ドラフト」で各自戦略を練るドラフト会議倶楽部のメンバーたち(撮影・金子真仁)
「模擬ドラフト」で各自戦略を練るドラフト会議倶楽部のメンバーたち(撮影・金子真仁)

ここかな~と思って部屋をのぞくと、一目瞭然。担当球団のユニホームを着た“GM”もいる。88年にスポーツライターの小関順二氏が創設した「ドラフト会議倶楽部」の模擬ドラフトで、今回が32回目。最盛期には50人以上が参加したという。今年は12人ぴったりながら、熱気は十分だ。

「佐々岡新監督は右利きだから」と広島GMが抽選箱に右手を入れ、笑いが起きた。1位指名で星稜・奥川に4球団が、大船渡・佐々木には5球団が競合した。「下位球団が奥川、上位球団が佐々木って分かれたね」と声が飛ぶ。本番ではどうだろうか。

広島GMが間違えて2枚の封筒を取るハプニングもあり、再抽選。奥川はヤクルトが、佐々木は巨人が交渉権(?)を獲得した。巨人GMの南雲孝一さんは「ここで運を使うのはもったいない」と苦笑いした。

67歳の南雲さんは89年の第2回から参加を続ける。「自分の好きなチームを強くしたい」の思いで、この日も昭和40年代の巨人ユニホームで参戦。手書きの候補リストを準備し、過去300人近い選手を“指名”した。「抽選クジは外れが前提。当たると舞い上がって、その後が全然ダメなんですよ」とドラフトあるある(?)を教えてくれた。

明大・森下は阪神がまさかの一本釣り。外れ1位でも東海大・海野と創志学園・西が2球団ずつ競合した。1位12人の確定後「ここからだな」と声が飛び、2位以降のウエーバー指名へ。2位で明大・伊勢、4位で創価大・杉山が指名されると、あちこちで「あっちゃー」のため息が。各球団が狙っていたようだ。

日刊スポーツのドラフト特集号を資料で持参したDeNA担当の山本和樹さんは、3位で丹生・玉村を指名。「4位だと残っていないかな」と繰り上げた。「直前に取られると本当に痛いんだよね」。山口・岩国からの参加。育成1位では周防大島(山口)の竹内皇雅投手を指名し「地元では有名な選手なので」とご当地球児獲得に笑った。

楽天育成1位には驚かされた。マツゲン箕島硬式野球部の池島主悦内野手。クラブチームの隠し玉のようだ。楽天GMに聞くと「ネット動画で見ました。遊撃手で、深い位置からすごい肩なんです」。プロ顔負けの情報収集力に裏付けられた模擬ドラフトは、約3時間半で119人が指名された。机やイスを全員で元に戻し「本番が楽しみだね」と語り合い、名残惜しく散会した。(つづく)【金子真仁】

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