高校野球界で新たにユニークな応援曲が誕生した。20日に兵庫・高砂球場で行われた滝川二と社との春季大会初戦を取材。初回の1番打者の応援曲に衝撃が走った。
滝川二の応援といえば、全国きっての強豪吹奏楽部による演奏だ。スローテンポの「ズンチャ♪ズンチャ♪」のリズムで始まるイントロ。続いて「きつね♪たぬき♪」ではなく、替え歌だった。
「いくぞ♪たきに♪たよれる♪一番♪かっとばせ♪東丸♪いこう×3尚哉♪」。演奏曲の正体は、ヒガシマル醤油のCMソング「うどんかぞえうた」だった。
打席はくしくも1番の東丸(ひがしまる)尚輝内野手(3年)。名字由来netによれば全国約280人ほどの名字で、応援曲は同じ読み方にあやかって制作。あだ名は「たまに『うどん』でした」という東丸は気に入った様子だった。
発案者は、チームの応援団長・薮本春陽外野手(2年)。塚本泰成監督(27)に「応援は、ヤブに任せたぞ」と選曲や歌詞の作成を託され、東丸といえば…と同部に依頼し実現。試合後、「(全国大会で)金賞の吹奏楽部。本当に力になった」と指揮官は感謝した。
この日18歳の誕生日・深沢琉央外野手(3年)の延長14回の打席は「ハッピーバースデートゥーユー」の演奏を背に、サヨナラ打をマーク。
とりわけ、ブラスバンド応援が親しまれる高校野球。全国で、おそらく滝川二にしかない、秀逸な応援曲。今後、球場に訪れた方はぜひ東丸の打席で、スローテンポのくせになる応援曲に耳を澄ましてみてください。【アマチュア野球担当 中島麗】
※ヒガシマル醤油の醤は、将の旧字体の下に酉




