仙台育英(宮城)の新2番・鈴木佳祐内野手(2年)が2ランを含む3打数2安打3打点の活躍で、昨秋の京都王者・東山を9-6で押し切った。2回に逆方向の左に高校初本塁打を流し込むと、4回には適時右前打を放った。「最近は状態がいい。直球はどんな球でも打てる気がする。でも逆方向の1発にはびっくり」と目を丸くした。

 打線改造が実った。8日の練習試合から、昨秋の6番・鈴木を2番に置く佐々木順一朗監督(57)は「攻撃的に行く。4番がケガをしたので」。左眼窩(がんか)底骨折から復帰した尾崎拓海捕手(3年)の先発が微妙な状況でもあり、攻撃力アップを図った。

 絶好調だ。3月初旬の沖縄遠征で打撃フォームを変えた。165センチ、62キロの鈴木は「自分は体が小さいので」と同じ左打ちで170センチの西武森をまねた。今まではバットを動かしてタイミングをとっていたが、森と同様に動かさないスタイルに変えた。すると直後の紅白戦で1発。「森さんが逆方向に長打を打つイメージがあった。冬に素振りを毎日800本振ってきたのもあるけど、自分も逆方向に強い打球が打てるようになった」と自信を見せた。