清宮くん、甲子園で待ってるぞ! 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)神奈川大会決勝で、横浜が東海大相模を下し2連覇を達成した。ドラフト候補で4番の横浜・増田珠外野手(3年)が、大会新記録となる4試合連続5本目の本塁打を放った。先制打を含む4打数4安打とチームをけん引。早実(西東京)清宮幸太郎内野手(3年)の3試合連続4発も超える夏の記録弾で、一足先に甲子園行きを決めた。

 リベンジを誓った夏の主役は、増田だった。同点の3回。内寄りの真っすぐを振り抜いてすぐ、高々と右手を上げた。「打った瞬間行ったと思った」。はちきれんばかりの笑顔でダイヤモンドを回る。横浜スタジアムで8本目の本塁打は、3万人の大観衆を揺らす、大会新記録の4戦連続アーチとなった。

 破顔一笑した。「うれしさがあふれ出た。今までで一番楽しめた」。大会5本塁打で東海大相模・大田泰示(日本ハム)に並び、7試合連続安打で打率6割に乗せた。今大会4度目のウイニングボールをつかみ、2年連続の甲子園行きを決定。万波中正右翼手(2年)とおしりをぶつけ合って喜んだ。

 宿敵・東海大相模との決勝戦は7度目で、1年夏には小笠原慎之介(中日)を相手に完封負けした。「こてんぱんにやられた。自分が打てばチームも乗るので何とか打ちたかった」と、三塁打が出ればサイクル安打の活躍で雪辱した。7回の山崎拳登内野手(2年)の本塁打で、チーム計14発。昨年自チームが塗り替えた最多記録にも並んだ。

 昨年ドラフト1位で楽天に入団した藤平尚真投手(18)に憧れて横浜へ入学した。外野手としての目標はOBの浅間大基(日本ハム)。部屋に「浅間さん超え」と書いた紙を張っていたが、昨年、藤平に剥がされた。

 増田 藤平さんに「世代NO・1の外野手になれ」と言われました。