藤嶺藤沢は、85年に甲子園に出場した際の復刻ユニホームを着用し、接戦を制して2回戦進出を決めた。

 2回2死、一井海斗捕手(3年)がチーム初安打となる中前打を放った。続く原田悠生内野手(3年)の二塁打で、1点を先制した。

 最速148キロでプロ注目左腕の矢沢宏太投手(3年)は、3番右翼手でスタメン出場し、マウンドには上がらなかった。先発した千島匠投手(3年)が4回を無失点に抑え、2番手の田代塁惟投手(3年)も安定した制球力で5回無失点の完封リレー。中丸洋輔監督は「2人の投手が、よく我慢して投げてくれた。ゲームメークをしてくれた」と目を細めた。

 昨年は同じ日付、同じ球場で桜丘に負け、1回戦敗退だった。リベンジを果たし、石井人夢主将(3年)は「自分たちがやってきたことを信じて戦った。去年は接戦で負けて、今年はものにできたので、自信になる」と話した。