春日部東が「甲子園」からの好ムードを持続している。3投手の継投で完封し、花咲徳栄との2回戦(24日、大宮公園野球場)に勝ち上がった。

3月23日朝、ナインはセンバツ開会式にいた。恒例の岡山遠征へ向かう初日、球場外で記念撮影を楽しむと、バックネット裏に座った。高校通算21本塁打を誇る木下遥斗内野手(3年)は「すごい場所だな、の一言でした。でも1試合目を見て、自分たちがやっている野球も通じるな、と感じました」。

センバツ初日第2試合、地元・春日部共栄の試合途中に、甲子園を離れた。その後の5日間の遠征では岡山理大付に連勝するなど、好調だったという。冨沢雅浩監督(36)も「選手にも刺激になったようで、いいモチベーションのまま遠征に入り、ここまで過ごせています」と甲子園効果をひしひしと感じている。

1回戦で26点をとった花咲徳栄と、夏のシード権をかけて戦う。一塁ベンチ裏ですれ違った同校・岩井隆監督(49)には「見せつけられました」と話しかけたという。冨沢監督は「選手には思い切ってやってもらいたいです」と意気込んでいた。