近江(滋賀)が大会第6日第2試合で、東海大相模(神奈川)と初戦で対戦することが決定した。

エースの林優樹投手(3年)は強豪との初戦に「びっくりした」と驚きを隠せない様子。東海大相模は最後の49番目にクジを引いた。「45番目(がクジを引いた)あたりから危ないと思っていた。強打だから相模とだけはやりたくないと言っていたが、口に出すと本当になってしまった。何点差あっても怖いチーム」と話した。

昨夏、近江は林と有馬諒捕手(3年)のバッテリーで8強まで上り詰めたが、準々決勝で吉田輝星(当時3年=日本ハム)擁する金足農にサヨナラ負けした。

不動のエースは「初戦で勝たないと去年の借りを返すことができない。勝てばチームも波に乗れる」とし、具体的な対策は、「有馬とよく話したい」と話した。近江は滋賀大会決勝で光泉を1ー0の接戦で破っている。「決勝の厳しい試合を粘って乗り越えられた。(東海大相模戦も)強気で投げたい」と早くも戦闘モードに切り替えた。

主将の有馬は、「打線が強くやりにくいチーム。ただ、それと勝ち負けは別の話。相手がどこであろうとやってきたことをやるだけ」と落ち着いて話し、それを聞いた多賀章仁監督(59)は、「さすが有馬や」と絶賛した。【南谷竜則】