2年ぶりとなる第103回全国高校野球選手権千葉大会の開会式が行われ、第101回大会の覇者、習志野の乗松唯人主将(3年)が優勝旗返還を行った。

先輩たちの偉業を、その手で感じ取った。乗松は「ズッシリと重かった。何が何でも取り戻したいと思いました」と、大会への気持ちを新たにした。

2年前、春夏甲子園出場したチームを追いかけている。「先輩たちにどうやったら追いつけるのか。チーム全体で考え、その先にたどり着けると思っている」と練習に取り組んできた。「束になって戦う」。先輩たちの言葉を胸に、この夏は全員野球で戦うつもりだ。

取り組みも手本にした。今春、大会終了後から乗松、杉山翔太内野手(3年)。2年前のチームと同じ、ダブルキャプテンでチーム作りに取り組んだ。「1人の負担が軽減する、視野も2人分ある。試合運びも進めやすくなりました」と手応えを感じている。

今、再び習志野野球で甲子園へ。乗松は「自分たちなりに、先輩たちに近づきます」と、力強く話した。