不動の4番がヒヤリだ。阪神の主砲マウロ・ゴメス内野手(30)が7日、左脇腹の張りを訴えて別メニュー調整を行った。グラウンドでの試合前練習には現れず、降雨ノーゲームとなった西武とのオープン戦(甲子園)での先発オーダーからも外れた。今日8日巨人戦(甲子園)出場は、当日の状況次第。軽症の見通しだが、パスポート盗難で来日が遅れたG砲に一難去ってまた一難だ。

 試合前練習でのフリー打撃。雨が降り、地面がぬかるむ悪天候でも快音を連発するマートンの隣に、いつもの男がいなかった。ゴメスだ。2人はいつもペアとなり、打撃練習を行っている。主砲の全体練習不参加の理由について、和田監督が口を開いた。

 和田監督 脇腹が気になるということなので大事を取ってね。(練習参加は天候も考慮して)こっちからストップした。

 そのころゴメスは、室内練習場にいた。左脇腹の張りに影響を与えない程度で、打撃練習以外のメニューをこなしたという。キャッチボールを行い、ノックも受けた。首脳陣によれば病院には行かず、状態次第では今日8日の巨人戦(甲子園)出場も視野に入るというだけに、軽症のようだ。とはいえ、箇所が脇腹だけに楽観視できない。脇腹痛といえば、昨年9月中旬に今成が訴え、秋の日本シリーズ復帰がかなわなかったケースもある。指揮官の構想の中で「4番ゴメス」は不動ポジション。長期不在となればチームの根幹を揺るがすとあって、大ケガにつながる前にストップがかけられたようだ。

 発端は前日6日の西武戦。ゴメスは3回1死二塁から適時二塁打を放った。2死となり、6番福留の打席でけん制を受けた。逆を突かれると、体重100キロを超える巨体で猛然とヘッドスライディング。なんとか塁に戻ると、直後にタイムを要求していた。5回の打席までプレーを続けたが、実はこのときに痛みを感じていたという。

 今年はパスポートの盗難で来日が遅れた。対外試合3試合で得点圏に走者を置いた3打席では適時二塁打2本と四球の出塁率10割をマークしたが、外角変化球の見極めに苦戦するシーンもあった。前日6日の試合後には「打席の中でアプローチを調整していきたい」と今後の課題を口にしていた。一難去ってまた一難…。

 願うのは1日も早い全体練習復帰。そして、持ち味の豪快な打撃で、不安を一掃してもらいたいところだ。【松本航】