おかわり君、きっちり第1号! 西武中村剛也内野手(31)がオリックス戦の初回2死一塁で東明からバックスクリーンに豪快に2ランを運んだ。オフに右肘手術を受けたが、何も心配ない順調な調整を証明。昨季に続き2年連続、そして通算6度目のホームランキングのタイトルへ視界良好だ。
飛距離、方向ともに無駄のない一打だった。中村が2-1の打者優位カウントから大好物を逃すはずがない。東明の甘めの直球を柔らかいスイングでバックスクリーンへ運んだ。「球場なりに打てました」。わかさ京都スタジアムは両翼は100メートルだが、中堅に限っては117メートルと狭め。「センターが117メートルと書いてあったので。120メートルの球場だったら入っていなかったかも」。狙ったわけではないが、きっちりと地方球場の本塁打エリアに適正距離でオープン戦第1号を射抜いた。
オフに右肘遊離軟骨の除去手術を受けた。万全を期すためのスロー調整で、2月中旬に紅白戦2戦に出場したが、対外試合は6日の阪神戦からでまだ2戦目だ。2回の第2打席の捕ゴロで交代と、わずか40分間でこの日の調整を完了した。「結果は気にしていない。ボチボチいい形で打席に入って、ボールを見られている」と、きっちりと感触はつかんでいる。
本塁打こそ調子のバロメーターだ。今季は300号にあと28本、1000本安打に96本と迫っている。過去の球史で300号を先に達成したのは田淵幸一(阪神、西武)だけだ。昨季も98安打中34本が本塁打。今年も参考材料としては少ないが、紅白戦を含めた実戦で4安打中2本が1発だ。史上2人目の快挙へ「記録は知らなかったです。300号の方が早いんじゃないですかね」とホームラン気質の男はニヤリと笑った。
開幕戦と同カードの前哨戦で、かつての同僚中島と初対戦だった。「紅白戦ではあったけど、サードから中島さんの打席を見るのは不思議な感じでした」。若き日の2人を打撃コーチとして指導した田辺監督は「中村は天才肌。中島は作ったバッターだから2倍は練習させた」と振り返る。ともに球界を代表する打者に成長。中村が持ち前の1発で開幕戦できっちりと雌雄を決す。【広重竜太郎】




