巨人が誇るゲーム終盤の“番人”が、DeNAの勢いに屈した。1点リードした7回。当然のように、中継ぎエースの山口鉄也投手(31)が登場した。1死から梶谷と筒香。レベルの高い左VS左の真っ向勝負になった。

 梶谷は外角。筒香は内角の強いボールだった。芯を食った打球ではなくとも、スイングの強さが上回った。連打で1死一、三塁。5番ロペスをピンポイントの内角直球で、見逃し3球三振に切り捨てた直後だった。バルディリスへの初球も内角低めでストライク。主導権を取って、連敗脱出のはずだった。

 2球目の内角スライダーが致命傷になった。足元に当てて痛恨の死球。塁が埋まった上に、内角に投じにくい状況になった。井手へ続けた外角球を中前へミートされジ・エンド。最大4点あったリードを吐き出し、チームは4連敗を喫した。

 山口は「明日、頑張ります」のひと言だった。7年連続60試合以上の登板。長きにわたって、こんなピンチなど軽々と乗り越えてきた。状態が悪いのではない。相手の3、4番が、単純に勝った。原監督は「いい場面で山口、だった。時には、あるでしょう」と責めなかった。ただ4点リードとなった5回、ボールを置きにいった格好で3失点したポレダ-小林のバッテリーには「守りに入ってしまった」と指摘した。

 今のDeNAは本物。特に3安打された相手4番の筒香には、攻め手に苦しむ。ボールも気持ちも、少しでも引いたら一気に食われる。締めて新潟へ向かう。【宮下敬至】