ソフトバンク福田秀平外野手(26)が32回連続盗塁の“日本記録”を作った。10回に代走で出場し、柳田の3球目にスタートを切り、相手捕手が投げるそぶりを見せなかったため、楽々のセーフとなった。「32回の中で一番すんなりいった。リハビリもやって、その中で達成できたのはうれしい」。広瀬叔功氏(南海)の31回連続成功は1シーズンで達成されたもの。福田は参考記録ではあるが、偉業と言える。

 先輩の言葉を胸に記録を延ばした。オフにブルージェイズ川崎宗則と会食し、励まされた。「心が割れたら、それで終わり。割れないことが大事だ」。高い能力を持つが、ここ数年は左膝や右太ももの手術などケガとの闘いに苦しんでいる。それでも耐えて、1軍の舞台に帰ってきた。

 失敗は11年6月26日の日本ハム戦にさかのぼる。3回、鶴岡に二盗を阻止された。それから11年17、12年13、13年1で31回を数えていた。13年8月2日の西武戦以来となる盗塁には、さまざまな思いが詰まっている。