鬼門でまたやられた。オリックスが今季8度目の完封負けで、4度目となる5連敗を喫した。西武の牧田対策として、外国人野手をスタメンから外した「純国産オーダー」を組んだが、散発4安打と抑え込まれた。粘投の先発ディクソンを見殺しにしてしまった。

 福良淳一監督代行(55)は「ディクソンも(2番手)岸田もよく頑張った。打線はもうちょっと工夫しないと」と悔しがった。2回は無死一塁から中島が二ゴロ併殺打。5回も無死二塁からあと1本が出なかった。2度の二盗失敗と足技も封じられた。今季初めて3番起用された鉄平は、「みんな思ったより差し込まれていた。球の伸びもあったし、しっかりタイミングを取れなかった」と牧田に脱帽した。

 西武プリンスドームでは開幕3連敗に始まり、これで7戦全敗となった。「それを選手に意識させないようにしないといけない」と小川打撃コーチ。1点差試合は4勝21敗で、借金は今季ワーストタイの19まで膨らんだ。【大池和幸】