一流捕手を攻略だ! 売り出し中の阪神ドラフト3位江越大賀外野手(22)が、今日28日の中日戦に向け熱い思いを語った。中日は谷繁元信兼任監督(44)が出場濃厚。敵地ナゴヤドームはプロ野球新記録の3018試合出場祝福ムードに包まれるかもしれないが、江越はそんな節目にも、3打数無安打に終わった5月4日のリベンジに意欲満々。和田豊監督(52)も「三振OK指令」で背中を押した。
激動の1週間が終わり、つかの間の休息を取った。21日の再昇格から5試合で3度上ったお立ち台。虎で最も勢いに乗る男が江越だ。気持ちをリフレッシュし、午後4時半に新大阪駅へ着いた。視線の先には、もう中日との戦いがある。名古屋への新幹線に乗り込む直前、冷静な口調ながらきっぱりと言い切った。
江越 打席の中で考えながらやりたい。ボール球の見極めをしっかりして、自分で自分の首を絞めないようにしたい。
ベクトルは大ベテラン捕手に向いていた。谷繁兼任監督はプロ野球新記録の3018試合出場に王手をかけている。敵地はお祝いモード一色と予想されるが、江越には無関係だ。中日相手に唯一出場した5月4日の一戦で、大野-谷繁バッテリーに3打数無安打1三振とひねられた。悔しい思いを胸に、一流捕手へリベンジの思いが募る。
今の江越は春先とは違う。対応力がついた。前日26日DeNA戦。5回2死一、二塁で、カウント1-0から低めに落ちるボール球の変化球を空振り。すかさずバッテリーの考えを読んだ。「低めは見逃してOK!」。割り切った直後、ストライクゾーンへ来たスライダーを左前適時打とし大きな自信をつけた。さらに新幹線ホームの数メートル先では、和田監督が江越の挑戦を後押ししていた。
和田監督 三振はいくらでもしてくれたらいいよ。バットを思い切り振ることはやめてほしくない。投手のことが分かってきたりしたら、今まで振っていたやつも止まるだろうし。
18打数6安打2本塁打を記録した先週の5試合。その間に三振も6個喫している。それでも江越には、思い切りのいい打撃がある。指揮官が期待するスイングが、谷繁の頭脳を混乱させるかもしれない。
江越 出番をもらったら、しっかりチームに貢献できるように頑張りたい。
普段の冷静な姿とはかけ離れたフルスイング。公式戦初のナゴヤドームに、強烈なインパクトを残す予感だ。【松本航】



