出てこい「虎の山田」「虎の坂本」! 3年ぶりに現場復帰となった片岡篤史1軍打撃コーチ(46)が28日、甲子園球場に姿を見せ、秋季練習に参加する選手を前に熱く訓示した。

 キャンプ並みにランチタイムを挟んで行われた秋季練習。同コーチは午後の部が始まる前にスーツ姿で登場。金本新監督から「こわい人やで」と紹介され、ベンチ前に集まった選手に訓示を行った。その中で、虎党の多い関西出身ならではのハッパをかけたのだ。

 「田舎のスターになるな。全国区の選手になれ」。もちろん京都出身の同コーチが関西を田舎と位置づけているわけではなく、少し活躍するだけで話題になる土地柄を理解しろということだ。

 「ヤクルト山田とか巨人坂本とか全国区の選手、そういう選手を1人でも多く育てたい」。その後に行った会見では、若くして球界を代表する選手になっている名前を挙げて強調した。

 楽観はしていない。監督が期待する若手として名前を挙げた江越、陽川、梅野、横田らについても「名前は出ているがそんなに甘くない。目標に向かって努力することが何より大事」と力を込めた。

 ヤクルトがCS突破を決めた今月17日、金本監督から電話を受けた。「(打撃が)課題なのは分かっているし、正直、すぐには受けられなかった」。それでも監督の熱意に受諾を決めた。

 「バットを強く振る。小手先で当てるようなバッティングだけはしてほしくない。1本でも多く安打、本塁打を打たせるのが仕事。厳しく明るくやりたい」。背番号81で来月1日の安芸秋季キャンプから指導する。【編集委員・高原寿夫】